メニュー
スマイルゼミ
カテゴリー
yu-to
オンライン家庭教師/ブログ運営
本ブログを運営しているyu-toと申します。

勉強は”孤独”です。
塾に行っていても、友達と勉強していても、最後はどれだけ孤独と戦えるかが重要です。

このブログでは、孤独と戦う受験生や社会人になってから学び直している人、子供に勉強を教えるお母さんお父さんに向けてなるべく途中式を飛ばさずに解説をまとめています。

少しでも助けになると幸いです。
LINE無料相談こちらをクリック

【複素数平面】複素数の極形式と乗法、除法

  • URLをコピーしました!
目次

複素数の極形式と乗法、除法

極形式

これまで複素数と言えば、\(a+bi\) と表していたと思いますが、実は別の表し方があります!

それが、\(z=r(\cos\theta+i\sin\theta)\) です。\(r\) や \(\theta\) が与えられている場合は

ここからこの式について詳しく解説していきます。

複素数平面上で、\(0\) でない複素数 \(z=a+bi\) を表す点を \(P\) とする。\(OP=r\), 半直線 \(OP\) を動径と考えて、動径 \(OP\) の表す角を \(\theta\) とすると、

 \(\alpha=r\cos\theta\), \(b=r\sin\theta\)

であるから、

 \(z=r(\cos\theta+i\sin\theta)\) [\(r>0\)] \(\cdots\) ①

① を複素数 \(z\) の極形式という。このとき、\(r=|z|\) また、\(\theta\) を \(z\) の偏角といい \(\arg z\) で表す。特に、\(|z|=1\) のとき、

\(z=\cos\theta+i\sin\theta\)

複素数の乗法、除法

ここからは複素数同士の乗法(かけ算)、除法(割り算)について説明していきます!

\(z_1=r_1(\cos\theta_1+i\sin\theta_1)\),

\(z_2=r_2(\cos\theta_2+i\sin\theta_2)\) [\(r_1>0\), \(r_2>0\)]

とする。

① 複素数 \(z_1\), \(z_2\) の積の極形式

 \(z_1z_2=r_1 r_2\{\cos(\theta_1+\theta_2)+i\sin(\theta_1+\theta_2)\}\)

 \(|z_1z_2|=|z_1||z_2|\), \(\arg(z_1z_2)=\arg z_1+\arg z_2\)

② 複素数 \(z_1\), \(z_2\) の商の極形式

 \(\displaystyle\frac{z_1}{z_2}=\frac{r_1}{r_2}\{\cos(\theta_1-\theta_2)+i\sin(\theta_1-\theta_2)\}\)

 \(\big|\displaystyle\frac{z_1}{z_2}\big|=\frac{|z_1|}{|z_2|}\), \(\arg\displaystyle\frac{z_1}{z_2}=\arg z_1-\arg z_2\) (\(z_2\neq 0\))

複素数の乗法と回転

複素数平面上で、\(P(z)\) とするとき、

 点 \(r(\cos\theta+i\sin\theta)\cdot z\)

は、点 \(P\) を原点 \(O\) を中心として角 \(\theta\) だけ回転し、\(OP\) を \(r\) 倍に拡大(縮小)した点である。

複素数の極形式と乗法、除法(例題)

理系大学レベル別おすすめ数学テキスト
>>

(例題①)

次の複素数を極形式で表せ。ただし、偏角 \(\theta\) は \(0\leq \theta \leq 2\pi\) とする。

(1) \(-1+\sqrt{3}i\)
(2) \(-2i\)

(解説)

(1) \(-1+\sqrt{3}i\)

\(|-1+\sqrt{3}|=\sqrt{(-1)^2+(\sqrt{3})^2}=2\)

図より、\(\cos\theta=-\displaystyle\frac{1}{2}\), \(\sin\theta=\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{2}\)

\(0\leq\theta<2\pi\) であるから \(\theta=\displaystyle\frac{2}{3}\pi\)

よって、

\(-1+\sqrt{3}i=2\big(\cos\displaystyle\frac{2}{3}\pi+i\sin\frac{2}{3}\pi\big)\)

(2) \(-2i\)

\(|-2i|=\sqrt{(-2)^2}=2\)

図より、\(\cos\theta=0\), \(\sin\theta=-1\)

\(0\leq\theta<2\pi\) であるから \(\theta=\displaystyle\frac{3}{2}\pi\)

よって、

\(-2i=2\big(\cos\displaystyle\frac{3}{2}\pi+i\sin\theta\frac{3}{2}\pi\big)\)

(例題②)

\(\alpha=2+2i\), \(\beta=1-\sqrt{3}i\) のとき、\(\alpha\beta\), \(\displaystyle\frac{\alpha}{\beta}\) をそれぞれ極形式で表せ。ただし、偏角 \(\theta\) は \(0\leq\theta<2\pi\) とする。

(解説)

\(\alpha=2\sqrt{2}\big(\displaystyle\frac{1}{\sqrt{2}}+\frac{1}{\sqrt{2}}i\big)\)

 \(=2\sqrt{2}\big(\cos\displaystyle\frac{\pi}{4}+i\sin\frac{\pi}{4}\big)\)

\(\beta=2\big(\displaystyle\frac{1}{2}-\frac{\sqrt{3}}{2}i\big)\)

 \(=2\big(\cos\displaystyle\frac{5}{3}\pi+i\sin\frac{5}{3}\pi\big)\)

よって、

\(\alpha\beta=2\sqrt{2}\cdot 2\big\{\cos\big(\displaystyle\frac{\pi}{4}+\frac{5}{3}\pi\big)+i\sin\big(\frac{\pi}{4}+\frac{5}{3}pi\big)\big\}\)

\(=4\sqrt{2}\big(\cos\displaystyle\frac{23}{12}\pi+i\sin\frac{23}{12}\pi\big)\)

 \(\displaystyle\frac{\alpha}{\beta}=\frac{2\sqrt{2}}{2}\big\{\cos\big(\frac{\pi}{4}-\frac{5}{3}\pi\big)+i\sin\big(\frac{\pi}{4}-\frac{5}{3}\pi\big)\big\}\)

\(=\sqrt{2}\big\{\cos\big(-\displaystyle\frac{17}{12}\pi\big)+i\sin\big(-\frac{17}{12}\pi\big)\big\}\)

\(-\displaystyle\frac{17}{12}\pi=\frac{7}{12}\pi+2\pi\times (-1)\) から、

 \(\displaystyle\frac{\alpha}{\beta}=\sqrt{2}\big(\cos\displaystyle\frac{7}{12}\pi+i\sin\frac{7}{12}\pi\big)\)

おわりに

さいごまで記事を読んでいただきありがとうございました!

数学は、時間をかけて勉強すれば誰でも成績を上げられます!

しかし、時間には限りがあります。

アプリや塾/家庭講師など自分に合ったサポートを取り入れることで、限りある時間を効率的に使うことができます。

自走して学習が進められる人
日々の悩みを解決できるコーチング面談や日々の学習計画を見直せるサポートがおすすめです。

自走して学習が進められない人
毎週講師による授業をしっかり受けて、宿題を設定してもらうサポートがおすすめです。

>>

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメントはお気軽に♪

コメントする

目次