原因の確率とは、
ある事象が起こったという結果から、この結果をもたらした原因がどの事象によるものであるかの確率のこと。
原因の確率の例題
例題
ある品物を製造するとき、\(A\) 工場の製品には \(5\)%、\(B\) 工場の製品には \(3\) %の不良品が含まれる。\(A\) 工場の製品 \(100\) 個と \(B\) 工場の製品 \(150\) 個の合計 \(250\) 個の中から \(1\) 個を取り出すとき、その製品が不良品であったとき、\(A\) 工場の製品である確率を求めよ。
結果:不良品であった
原因:\(A\) 工場の製品である
※「不良品であった」という結果から「\(A\) 工場の製品である」という原因である確率を求めたい。
おすすめ数学テキスト
>>【理系大学向け】選ぶ時間を短縮!レベル別おすすめの数学参考書
原因の確率の例題の解説
【(1)の考え方と解答】
今回の問題では,\(1\) 個の製品を取り出すとき、その製品が、\(A\) 工場の製品であるという事象を \(A\)、\(B\) 工場の製品であるという事象を \(B\)、不良品であるという事象を \(E\) とします。
製品を \(1\) 個取り出すとき、
\(P(A\cap E)=P(A)\times P_A(E)\)
\(=\displaystyle\frac{100}{250}\times \frac{5}{100}=\frac{1}{50}\)
製品を \(1\) つ取り出す時、その製品が「\(A\) 工場である」場合か「\(B\) 工場である」場合があります。よって、
\(P(E)=P(A\cap E)+P(B\cap E)\)
\(=P(A)P_A(E)+P(B)P_B(E)\)
\(=\displaystyle\frac{100}{250}\times \frac{5}{100}+\frac{150}{250}\times \frac{3}{100}\)
\(=\displaystyle\frac{1}{50}+\frac{9}{500}\)
\(=\displaystyle\frac{19}{500}\)
不良品であるという事象を全事象と考えたときにその製品が \(A\) であるときの確率を求める。よって、
\(P_E(A)=\displaystyle\frac{P(E\cap A)}{P(E)}\)
\(P(E)=\displaystyle\frac{19}{500}\) より
\(=\displaystyle\frac{\displaystyle\frac{1}{50}}{\displaystyle\frac{19}{500}}=\displaystyle\frac{10}{19}\)
おわりに
さいごまで記事を読んでいただきありがとうございました!
数学は、時間をかけて勉強すれば誰でも成績を上げられます!
しかし、時間には限りがあります。
アプリや塾/家庭講師など自分に合ったサポートを取り入れることで、限りある時間を効率的に使うことができます。
▼自走して学習が進められる人
日々の悩みを解決できるコーチング面談や日々の学習計画を見直せるサポートがおすすめです。
▼自走して学習が進められない人
毎週講師による授業をしっかり受けて、宿題を設定してもらうサポートがおすすめです。
コメントはお気軽に♪