\(x\) と \(y\) が含まれた因数分解
今回は、\(x\) と \(y\) が含まれた因数分解の問題です。
因数分解の解法はいろんなパターンがあり、分数が入ってくると計算も大変になりますね…
因数分解の問題に必要な技能は以下の2点です。
・降べきの順
・たすきがけを使う
まずはこの2つの技能を確認していきましょう!
【降べきの順】
\(x^{2}+ \bigtriangleup x+ \bigcirc\)
のように次数を大きい順にすること
【たすきがけ】
例題を使って解説します。
例題)\(5\) \(x^2-11x+\) \(2\) \(=0\) を因数分解しなさい。
\(ax^2+bx+c\) の形をしているときは、たすきがけを使える場合が多いです。
\(5\) \(=5\times 1\)
\(2\) \(=-1\times -2\)
より
図のように描けたら斜めに掛け算して、出た値を足し算します。
そうして出た値(今回なら\(-11\))が \(x\) の係数と一致すればたすきがけ成功です。
慣れるまでは一発で成功しない場合もあるので、\(x\) の係数になるまでたすきがけを続けましょう。
因数分解の問題
以下の数式を因数分解せよ。
\(x^2-xy-2y^2-x-7y-6\)
因数分解の問題の答案例
\(x^2-xy-x-2y^2-7y-6\)
\(=x^2-(y+1)x-(2y^2+7y+6)\)
\(=x^2-(y+1)x-(2y+3)(y+2)\)
\(x^{2}-(y+1)x-(2y+3)(y+2)\)
よって、\((x-2y-3)(x+y+2)\)
因数分解の問題の解説
含まれた文字が \(1\) つでも \(2\) つ以上でもまずは降べきの順にしましょう。今回の問題は \(x\), \(y\) の \(2\) つ含まれていますが、どちらの文字を基準にして降べきの順にしても構いません。
\(x\) に着目して降べきの順にすると、
\(x^2-xy-x-2y^2-7y-6\)
\(=x^2-(y+1)x-(2y^2+7y+6)\)
\(=x^2-(y+1)x-(2y+3)(y+2)\)
\(x^{2}-(y+1)x-(2y+3)(y+2)\)
\(-(2y+3)(y+2)\) について
\(-(2y+3)\times (y+2)\) と \((2y+3)\times \{-(y+2)\}\) の2パターンがあるので、どちらのパターンでたすきがけが成功するかは両方やってみて判断してみましょう。
よって、\((x-2y-3)(x+y+2)\)
おわりに
今回は、\(x\) と \(y\) が含まれた因数分解の問題でした。
難しく感じた人は、降べきの順もしくはたすきがけが習得できていないことが考えられますので復習をしておきましょう!
さいごまで記事を読んでいただきありがとうございました!
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