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2025年【新課程】大学共通テスト 変更点と対策

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★この記事を書いた人★

名前:yu-to
出身:青森県
生年月日:1993年4月2日

大学/大学院
統計手法のクラスター分析を研究
〈経歴〉
塾講師 5年
高校教員 2年
家庭教師 9年
実績
早稲田大学、横浜国立大学、明治大学、立教大学、東洋大学、神奈川大学 etc.

現在は教員をしながら本サイト(Math kit)を運営しています。

変更点1
数学Cが新設。「ベクトル」「式と曲線」「複素数平面」が数学Cに移行。

変更点2
「統計的な推測」が数学Bで必須化。新課程「データの分析」では仮説検定も扱うことに。

変更点3
数学Aが「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」の3構成に。現行課程「整数の性質」は、新課程「数学と人間の活動」に移行。

変更点4
ほとんどすべての単元で日常とのつながりおよびコンピュータの活用を重視。

変更点5
その他(確率に期待値が復活)

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目次

大学共通テストから「整数の性質」がなくなる?

みなさんは、数学の新課程についてどれだけ理解していますか?

2022年4月時点で高校1年生だった皆さんは、大学受験を受ける頃には新課程が反映されたテストを受けることになります。変更されるのは大学共通テストのみですが、私立大学の入試も共通テストの変更を受けて多少の変更を加える可能性もあります。国公立大学/私立大学志望関係なく確認していきましょう!

数学の新課程の変更点

変更点1
数学Cが新設。「ベクトル」「式と曲線」「複素数平面」が数学Cに移行。

変更点2
「統計的な推測」が数学Bで必須化。新課程「データの分析」では仮説検定も扱うことに。

変更点3
数学Aが「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」の3構成に。現行課程「整数の性質」は、新課程「数学と人間の活動」に移行。

変更点4
ほとんどすべての単元で日常とのつながりおよびコンピュータの活用を重視。

変更点5
その他(確率に期待値が復活)

理系の受験生は数学ⅠAⅡBⅢC6分野すべて学習し、文系の受験生は数学ⅠAⅡBの4分野が学習範囲の基本となる可能性が濃厚です。

数学は全体的に統計学の色を強めた形となりました。これまで必須学習単元となっていた「データの分析」に加えて、数学Bではほとんど入試の出題範囲からは外れていた「確率分布と統計的な推測」が数学Bで必須化されます。昨今の統計学や機械学習、ビッグデータ活用への関心の高まりとあいまって、社会の中にある事象を数学的に考察する力をつけようとする狙いがあるようです。

変更点1:数学Cが新設

今回の改定で最も大きな変更となったのがこちら。
2022年度より実施の新課程では、再び数学ⅠAⅡBⅢCの6分野構成に戻り、現行課程では数学Bにある「ベクトル」および数学Ⅲにある「複素数平面」「式と曲線」が新課程の数学Cに移行します。これにより、「ベクトル」は文系の学生のほとんどが学ばなくなってしまい、理系学生のみが学ぶこととなります。2011年度まで実施されていた旧課程では数学ⅠAⅡBⅢCの6分野構成であったのに対し、現行課程では、数学ⅠAⅡBⅢの5分野構成になり、「行列」が排除された代わりに「複素数平面」が復活、「データの分析」および「整数の性質」が新設単元となっています。

変更点2:「統計的な推測」が数学Bで必須化

現行課程にも数学Bに「確率分布と統計的な推測」がありますが、現在入学試験において出題範囲に含めている大学は慶應義塾大学環境情報学部や昭和大学医学部などの一部の大学のみ。基本的に数学Bは「数列」「ベクトル」が大学入試の出題範囲となっています。このように数学Bではほとんど入試の出題範囲からは外れていた「確率分布と統計的な推測」が、時期学習指導要領の数学Bでは、必須化されます。内容についても、標本調査や正規分布を用いた仮説検定といった項目が追加されます。これを受け、入学試験の内容も統計学的な内容が増えることになることが予想され、1980年代に多かった統計関連の問題が再び受験数学を賑わせるかもしれません。また、新課程では現行課程から引き続きある数学Ⅰ「データの分析」にも仮説検定が含まれるようになります。記述統計に関する初歩的な内容にとどまらず、高校1年が理解可能な範囲の中で仮説検定の考え方を扱うようです。

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変更点3:数学Aの構成が変更

現行課程で初めて一つの大きな単元として扱われるようになった「整数」。新課程では再び、一つの単元ではなくなってしまい、別の単元「数学と人間の活動」とドッキングされるようです。「数学と人間の活動」は現行課程にある「数学活用」という科目に入っている内容。数学Aは3単元から適宜選択して指導することになりますので、入試の出題範囲に入る可能性は低いと見られます。ただし、整数については教科書にかなりのページ数が割かれるようになる以前から、「整数問題」と称されて長らく難関大の頻出分野となっており、整数だけは出題され続けていくとの見方が強まっています。

変更点4:コンピュータの活用を重視

今回の改定案では、多くの単元における目標・目的の項目において、至る所に「日常の事象や社会の事象などを数学的に捉える」という文言を見ることができます。この言葉に表されているように、これまで以上に数学と日常・社会との関わりを意識している様子が伺えます。また、コンピュータの活用についても同様であり、改定案の数学Ⅰ「データの分析」、数学A「図形の性質」や数学B「確率分布と統計的な推測」において、明確に「コンピュータなどの情報機器を用いるなどして……(中略)」との記述が見られます。大学入学共通テストの平成29年度試行調査の問題においても、例えば正四面体をコンピュータ・ソフトを用いて、描画している様子が題材となっています。

変更点5:その他(数A確率に期待値が復活)

細かい話題を最後に記載しておきましょう。
数学A「場合の数と確率」に期待値の内容が復活します。現行課程での入試が始まってもう4年目になりますが、出題範囲に含まれていないにもかかわらず、未だに間違って期待値を出題している大学を多く見かけます。現行課程でも期待値という名称を使用せずに期待値の計算を問題文中で定義した上で出題している場合もあり、旧課程の頃のように、活発に出題されるようになることが想定されます。後述しますが、数学ⅠAⅡBⅢの5分野体制から、再び旧課程と同様の、数学ⅠAⅡBⅢCの6分野体制に戻ります。

いつから変更されるのか

2022年度から授業に導入されている。
実際に受験生に関係してくるのは2025年に行われる共通テストから。

大学共通テストの変更点

2025年からの共通テストでは、変更点がいくつかあります。その中でも特に注目すべきは、「共通テスト数学②に数学Cが入ってくる」ということです。さらに、数学A「整数の性質」は共通テストから消滅します。具体的に共通テストで出題される数学は以下のようになります。

数学①

数学Ⅰ
・数と式
・図形と計量
・二次関数
・データ分析

数学A
・図形の性質
・場合の数と確率

数学②

数学Ⅱ
・いろいろな式
・図形と方程式
・指数関数と対数関数
・三角関数
・微分、積分

数学B
・数列
・統計的な推測

数学C
・ベクトル
・平面上の曲線と複素数平面

共通テスト数学①(数学ⅠA)について

以下の2点が新しくなると予想されます。

・数学A「整数の性質」が消える
・数学A「確率」の中で期待値を求める問題が出題される可能性がある。

共通テスト数学②(数学ⅡBC)について

旧課程の数学②は、「数学Ⅱ」か「数学ⅡB」の選択制でしたが、新課程では、「数学ⅡBC」の1択です。さらに以下のような変更点もあります。

・数学Cに「平面の曲線と複素数平面」が加わる。

よって、選択問題は、4つから3つを選ばなければなりません。

「数列」「統計的な推測」「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」から3つを選択

まとめ

・数学Cが追加される(正確に言うと「再登場!」)

・数学B「統計的な推測」がほぼ必修化

・共通テスト数学②に「平面上の曲線と複素数平面」が加わる

新しい課程について詳しく知りたい方、もしくは、しっかりと対策したい方はいつでもご相談ください。

さいごまで記事を読んでいただきありがとうございました!

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