メニュー
スマイルゼミ
カテゴリー
yu-to
オンライン家庭教師/ブログ運営
本ブログを運営しているyu-toと申します。

勉強は”孤独”です。
塾に行っていても、友達と勉強していても、最後はどれだけ孤独と戦えるかが重要です。

このブログでは、孤独と戦う受験生や社会人になってから学び直している人、子供に勉強を教えるお母さんお父さんに向けてなるべく途中式を飛ばさずに解説をまとめています。

少しでも助けになると幸いです。
LINE無料相談こちらをクリック

【確率分布と統計的推測】確率変数の変換

  • URLをコピーしました!

① 期待値 \(E(aX+b)=aE(X)+b\)

② 分散 \(V(aX+b)=a^2 V(X)\)

③ 標準偏差 \(\sigma (aX+b)=|a|\sigma(X)\)


確率変数 \(X\) において、\(a\), \(b\) を定数としたとき、\(Y=aX+b\) と定めると、\(Y\) も確率変数となります。このように、ある確率変数から別の確率変数を作ることを、確率変数の変換といいます。今回は、確率変数の変換を用いた問題とその解説も載せております!

スタサプ高校・大学講座

14日間無料体験 >>

目次

確率変数の変換

① 期待値 \(E(aX+b)=aE(X)+b\)

② 分散 \(V(aX+b)=a^2 V(X)\)

③ 標準偏差 \(\sigma (aX+b)=|a|\sigma(X)\)

期待値、分散と標準偏差の公式

期待値

\(E(X)=x_1p_1+x_2p_2+\cdots +x_np_n\)

分散

\(E(X)=m\) とすると、

分散 \(V(X)=E((X-m)^2)\)

\(=(x_1-m)^2p_1+(x_2-m)^2p_2+\cdots +(x_n-m)^2p_n\)

 \(=\displaystyle\sum_{k=1}^n(x_k-m)^2p_n\)

 \(=E(X^2)-\{E(X)\}^2\)

標準偏差

\(\sigma (X)=\sqrt{V(X)}\)

表のような確率分布に従う確率変数 \(X\) を考える。

スクロールできます
\(X\)\(x_1\)\(x_2\)\(\cdots\)\(x_n\)
\(P\)\(p_1\)\(p_2\)\(\cdots\)\(p_n\)\(1\)

\(a\), \(b\) が定数のとき、\(X\) の \(1\) 次式 \(Y=aX+b\) で \(Y\) を定めると、\(Y\) もまた確率変数になる。\(Y\) のとる値は、

 \(y_k=ax_k+b\) (\(k=1, 2, \cdots, n\) )

である。\(X\) に対して、上のような \(Y\) を考えることを確率変数の変換という。

(証明)

① \(E(Y)=\displaystyle\sum_{k=1}^n y_k p_k\)

  \(=\displaystyle\sum_{k=1}^n (ax_k+b)p_k=a\sum_{k=1}^n x_kp_k+b\sum_{k=1}^n p_k\)

  \(=aE(X)+b\)

② \(V(Y)=\displaystyle\sum_{k=1}^n \{y_k-E(Y)\}^2 p_k\) であり、

  \(y_k-E(Y)=(ax_k+b)-\{aE(X)+b\}=a\{x_k-E(X)\}\)

ゆえに、\(V(Y)=a^2\displaystyle\sum_{k=1}^n\{x_k-E(X)\}^2 p_k=a^2 V(X)\)

③ \(\sigma (Y)=\sqrt{V(Y)}=\sqrt{a^2V(X)}\)

  \(=|a|\sqrt{V(X)}=|a|\sigma (X)\)

※ ②, ③ の式からわかるように、確率変数 \(X\) に対して \(Y=aX+b\) と変換しても、定数 \(b\) は分散や標準偏差に影響を与えない。

確率変数の変換の問題

袋の中に赤玉が \(4\) 個、白玉が \(6\) 個入っている。この袋の中から同時に \(4\) 個の球を取り出すとき、赤玉の個数を \(X\) とする。確率変数 \(2X+3\) の期待値 \(E(2X+3)\) と分散 \(V(2X+3)\) 、標準偏差 \(\sigma (2X+3)\) を求めよ。

理系大学レベル別おすすめ数学テキスト
>>

解説

確率変数 \(X\) のとりうる値は、\(X=0\), \(1\), \(2\), \(3\), \(4\) であり

(a) 赤玉を \(4\) 個取り出すとき

 \(P(X=0)=\displaystyle\frac{{}_6C_4}{{}_10C_4}=\frac{15}{210}\)

(b) 赤玉を \(3\) 個、白玉を \(1\) 個取り出すとき

 \(P(X=1)=\displaystyle\frac{{}_4C_1\cdot {}_6C_3}{{}_10C_4}=\frac{80}{210}\)

(c) 赤玉を \(2\) 個、白玉を \(2\) 個取り出すとき

 \(P(X=0)=\displaystyle\frac{{}_4C_2\cdot {}_6C_2}{{}_10C_4}=\frac{90}{210}\)

(c) 赤玉を \(1\) 個、白玉を \(3\) 個取り出すとき

 \(P(X=0)=\displaystyle\frac{{}_4C_3\cdot {}_6C_1}{{}_10C_4}=\frac{24}{210}\)

(d) 白玉を \(4\) 個取り出すとき

 \(P(X=0)=\displaystyle\frac{{}_4C_4}{{}_10C_4}=\frac{1}{210}\)

スクロールできます
\(X\)01234
\(P\)\(\displaystyle\frac{15}{210}\)\(\displaystyle\frac{80}{210}\)\(\displaystyle\frac{90}{210}\)\(\displaystyle\frac{24}{210}\)\(\displaystyle\frac{1}{210}\)1

 \(E(X)=1\cdot\displaystyle\frac{80}{210}+2\cdot\frac{90}{210}+3\cdot\frac{24}{210}+4\cdot\frac{1}{210}=\frac{8}{5}\)

 \(V(X)=\big(1^2\cdot\displaystyle\frac{80}{210}+2^2\cdot\frac{90}{210}+3^2\cdot\frac{24}{310}+4^2\cdot\frac{1}{210}\big)-\big(\frac{8}{5}\big)^2\)

 \(=\displaystyle\frac{16}{5}-\big(\frac{8}{5}\big)^2=\frac{16}{25}\)

 \(\sigma(X)=\sqrt{\displaystyle\frac{16}{25}}=\frac{4}{5}\)

したがって、

 \(E(2X+3)=2E(X)+3=2\cdot\displaystyle\frac{8}{5}+3=\frac{31}{5}\)

 \(V(2X+3)=2^2V(X)=4\cdot\displaystyle\frac{16}{25}=\frac{64}{25}\)

 \(\sigma(2X+3)=2\sigma(X)=2\cdot\displaystyle\frac{4}{5}=\frac{8}{5}\)

おわりに

さいごまで記事を読んでいただきありがとうございました!

数学は、時間をかけて勉強すれば誰でも成績を上げられます!

しかし、時間には限りがあります。

アプリや塾/家庭講師など自分に合ったサポートを取り入れることで、限りある時間を効率的に使うことができます。

自走して学習が進められる人
日々の悩みを解決できるコーチング面談や日々の学習計画を見直せるサポートがおすすめです。

自走して学習が進められない人
毎週講師による授業をしっかり受けて、宿題を設定してもらうサポートがおすすめです。

>>

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメントはお気軽に♪

コメントする

目次