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【数列】『漸化式全パターン』漸化式の基本解法を解説

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この記事では、漸化式の全パターンをまとめて紹介します!

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目次

漸化式全パターン

漸化式とは、数列の各項を、その前の項から順にただ1通りに定める規則を表す等式のこと

高校数学においては、漸化式から一般項 \(a_n\) を求める問題が頻出となっています。漸化式にはさまざまな形があり、形によって \(a_n\) の求め方が異なります。

漸化式解法一覧

隣接2項間の漸化式

① 等差数列 \(a_{n+1}-a_n=d\)

② 等比数列 \(a_{n+1}=ra_n\)

③ 階差数列 \(a_{n+1}=a_n+f(n)\)

④ \(a_{n+1}=pa_n+q\)

 (i) \(a_{n+1}=pa_n+q\)

 (ii) \(a_{n+1}=pa_n+f(n)\)

 (iii) \(a_{n+1}=pa_n+q^n\)

 (iv) \(a_{n+1}=\displaystyle\frac{a_n}{pa_n+q}\)

 (v) \(a_{n+1}=pa_n{}^q\)

⑤ その他

 (i) \(a_{n+1}=f(n)a_n+q\)

 (ii) \(a_n=f(n)a_{n-1}\)

隣接3項間の漸化式 

\(pa_{n+2}+qa_{n+1}+ra_n=0\)

① 特性方程式の解 \(\alpha\), \(\beta\) が \(\alpha\neq \beta\) となる場合

② 特性方程式の解 \(\alpha\), \(\beta\) が \(\alpha=\beta\) となる場合

連立漸化式

\(\begin{cases} a_{n+1}=pa_n+qb_n \\b_{n+1}=ra_n+sb_n \end{cases}\)

① \(x\), \(y\) の組が2組ある場合

② \(x\), \(y\) の組が1組だけの場合

分数形の漸化式

\(a_{n+1}=\displaystyle\frac{ra_n+s}{pa_n+q}\)

① 特性方程式の解 \(\alpha\), \(\beta\) が \(\alpha\neq \beta\) となる場合

② 特性方程式の解 \(\alpha\), \(\beta\) が \(\alpha=\beta\) となる場合

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例題

漸化式の例題 基本レベル

次の条件によって定められる数列 \(\{a_n\}\) の一般項を求めよ。

(1) \(a_1=-3\), \(a_{n+1}=a_n+4\)

(2) \(a_1=4\), \(2a_{n+1}+3a_n=0\)

(3) \(a_1=1\), \(a_{n+1}=a_n+2^n-3n+1\)

解答

(1) \(a_1=-3\), \(a_{n+1}=a_n+4\)

\(a_{n+1}-a_n=4\) より、数列 \(\{a_n\}\) は初項 \(a_1=-3\), 公差 \(4\) の等差数列であるので、

\(a_n=-3+(n-1)\times 4\)

\(=-3+4n-4\)

\(=4n-7\)

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(2) \(a_1=4\), \(2a_{n+1}+3a_n=0\)

\(a_{n+1}=-\displaystyle\frac{3}{2}a_n\) より、数列 \(\{a_n\}\) は初項 \(a_1=4\), 公比 \(-\displaystyle\frac{3}{2}\) の等比数列であるので、

\(a_n=4\times \left(-\displaystyle\frac{3}{2}\right)^{n-1}\)

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(3) \(a_1=1\), \(a_{n+1}=a_n+2^n-3n+1\)

\(a_{n+1}-a_n=2^n-3n+1\) より、数列 \(\{a_n\}\) は階差数列となる。

よって、\(n\leq 2\) のとき、

\(a_n=a_1+\displaystyle\sum_{k=1}^{n-1}(2^k-3k+1)\)

\(=1+\displaystyle\sum_{k=1}^{n-1}2^k-\sum_{k=1}^{n-1} 3k+\sum_{k=1}^{n-1} 1\)

\(=1+\displaystyle\frac{2(2^{n-1}-1)}{2-1}-3\cdot \displaystyle\frac{1}{2}(n-1)n+(n-1)\)

\(=1+2^n-2-\displaystyle\frac{3}{2}n^2+\frac{3}{2}n+n-1\)

\(=2^n-\displaystyle\frac{3}{2}n^2+\frac{5}{2}n-2\)

\(n=1\) のとき

\(2^1-\displaystyle\frac{3}{2}+\frac{5}{2}-2=1\) より \(n=1\) のときも成り立つ。

したがって、\(a_n=2^n-\displaystyle\frac{3}{2}n^2+\frac{5}{2}n-2\)

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漸化式の例題 応用レベル

次の条件によって定められる数列 \(\{a_n\}\) の一般項を求めよ。

\(a_1=6\), \(a_{n+1}=4a_n-3\)

解答

特性方程式より

\(\alpha=4\alpha-3\)

\(-3\alpha=-3\)

\(\alpha=1\)

\(a_{n+1}-1=4(a_n-1)\)

\(b_n=a_n-1\) とおくと、\(b_1=6-1=5\) となり、

\(b_{n+1}=4b_n\)

よって、\(\{b_n\}\) は初項 \(5\), 公比 \(4\) の等比数列であるから、

\(b_n=5\cdot 4^{n-1}\)

\(a_n+1=5\cdot 4^{n-1}\)

\(a_n=5\cdot 4^{n-1}-1\)

漸化式の例題 発展レベル

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おわりに

漸化式に問題は、確率やグラフ問題など別の単元との混合問題として出題される場合が多いです。難関大学を目指す場合は必須の単元となるので、しっかりと復習をしましょう。

さいごまで記事を読んでいただきありがとうございました!

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