メニュー
スマイルゼミ
カテゴリー
yu-to
オンライン家庭教師/ブログ運営
本ブログを運営しているyu-toと申します。

勉強は”孤独”です。
塾に行っていても、友達と勉強していても、最後はどれだけ孤独と戦えるかが重要です。

このブログでは、孤独と戦う受験生や社会人になってから学び直している人、子供に勉強を教えるお母さんお父さんに向けてなるべく途中式を飛ばさずに解説をまとめています。

少しでも助けになると幸いです。
LINE無料相談こちらをクリック

【整数の性質】『約数と倍数』特定の倍数になる証明

  • URLをコピーしました!

スタサプ高校・大学講座

14日間無料体験 >>

目次

特定の倍数になる証明問題

今回は問題の条件をもとにして特定の倍数について考える問題です。

証明問題って難しいですよね…

流れを系統立てて書かなければならないことや証明の仕方の多様性など、解きにくい点は多々ありますが、大事なことは方針を立ててから書き始めるということです。やみくもに書いていてもできるようにはならないので、この記事を通して証明の考え方を学んでいきましょう。

倍数の証明問題

\(a\) は自然数とする。 \(a+1\) は \(5\) の倍数であり、 \(a+2\) は \(9\) の倍数であるとき、 \(a+11\) は \(45\) の倍数であることを証明しなさい。

理系大学レベル別おすすめ数学テキスト
>>

答案の例

\(a+1\) は \(5\) の倍数なので、 \(m\) を整数とすると、\(a+1=5m\) と表される。

\(a+2\) は \(9\) の倍数なので、 \(n\) を整数とすると、 \(a+2=9n\) と表される。

さらに、

 \(a+11=a+1+10\)

\(=5m+10\)
\(=5(m+2)\)

 \(a+11=a+2+9\)

\(=9n+9\)
\(=9(n+1)\)

なので、 \(m+2\) と \(n+1\) が整数であるため、\(a+11\) は \(5\) の倍数であり \(9\) の倍数でもある。

\(5\) と \(9\) は互いに素なので、 \(a+11\) は \(45\) の倍数である。

解説

証明をする際は、先にも書いた通り、まず方針を立てる必要があります。

しかし、証明に必要な情報が頭の中に点在していないと、そもそもそれらをつなぎ合わせて方針を立てることができませんね。そこで、証明の方針を立てるために、バラバラでもいいのでとりあえずたくさんの情報を集めておきましょう。

イメージとしては、ジグソーパズルを思い浮かべてもらうといいかもしれません。ピースがないと、そもそもパズルを組み立てることができないので、一つひとつのピースをまずはかき集める感じですね。

では実際にやっていきましょう。

~情報収集~

① 、\(5\) の倍数が出てきているので、 \(m\) などを整数とすれば \(5\) の倍数は \(5m\) と表されるはずです。

\(\longrightarrow\) よって、 \(a+1=5m\) となるはずですね。

 ② 、 \(9\) の倍数が出てきているので、 \(5\) の倍数と同様、 \(9m\) などと表されますが、今回は \(5\) の倍数とは一貫性がないので、違う文字で表して \(9n\) としておきましょう。

\(\longrightarrow\) よって、 \(a+2=9n\) となるはずですね。

③、\(a+11\) と、 \(a+1\) や \(a+2\) などの関連性を考えたとき、せっかく \(5m\) や \(9n\) と置いたので、これらを代入できるように、 \(a+11\) を変形して \(a+1\) などを無理やり作り出してみましょう。

\(\longrightarrow\)  \(a+11=\) \(a+1\) \(+10\)

\(a+11=\) \(a+2\) \(+9\)

④、 \(a+1\) と \(a+2\) を代入してみると、

 \(a+1+10=5m+10=5(m+2)\)

 \(a+2+9=9n+9=9(n+1)\)

⑤、 \(a+11\) をいじっていると、④より、 \(5\) の倍数でもあり \(9\) の倍数でもあることがわかるので、最小公倍数である \(45\) の倍数でもあるはずですね。

ここまでで情報収集は終わりです。 \(45\) の倍数になるところまで大体の概要ができたので、ここから答案を書くための方針を考えていきましょう。

~方針~

①、\(a+1\) が \(5\) の倍数であることを式で表す

②、\(a+2\) が \(9\) の倍数であることを式で表す

③、\(a+11\) を \(a+1\) を使って変形して、 \(5\) の倍数であることを示す

④、\(a+11\) を \(a+2\) を使って変形して、 \(9\) の倍数であることを示す

⑤、\(5\) と\(9\) が互いに素であることを利用して、最小公倍数である \(45\) の倍数でもあることを示す

あとはこの手順でキレイに答案を完成させればおしまいです。

基本的に答えのみを答える問題でない限り、頭の中で方針を定めてから書き始めると書きやすいので、ぜひ参考にしてみてください。

おわりに

さいごまで記事を読んでいただきありがとうございました!

数学は、時間をかけて勉強すれば誰でも成績を上げられます!

しかし、時間には限りがあります。

アプリや塾/家庭講師など自分に合ったサポートを取り入れることで、限りある時間を効率的に使うことができます。

自走して学習が進められる人
日々の悩みを解決できるコーチング面談や日々の学習計画を見直せるサポートがおすすめです。

自走して学習が進められない人
毎週講師による授業をしっかり受けて、宿題を設定してもらうサポートがおすすめです。

>>

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメントはお気軽に♪

コメントする

目次