メニュー
スマイルゼミ
カテゴリー
yu-to
オンライン家庭教師/ブログ運営
本ブログを運営しているyu-toと申します。

勉強は”孤独”です。
塾に行っていても、友達と勉強していても、最後はどれだけ孤独と戦えるかが重要です。

このブログでは、孤独と戦う受験生や社会人になってから学び直している人、子供に勉強を教えるお母さんお父さんに向けてなるべく途中式を飛ばさずに解説をまとめています。

少しでも助けになると幸いです。
LINE無料相談こちらをクリック

【三角比】『木の高さ』タンジェントを使った木の高さの測り方

  • URLをコピーしました!
目次

三角比で木の高さを求める

今回は、タンジェントを使って木の高さを測る問題を解説していきます。

タンジェントを使うことによって、下から木を眺めて高さを測ることができます。わざわざ登らなくても良いということですね!

↓三角比の定義はこちらをチェック!

あわせて読みたい
【三角比】三角比の定義を教科書よりもわかりやすく解説 今回は『三角比の定義』まとめてみようと思います! 三角比の定義には \(2\) 種類ありますが覚えられていますでしょうか? ① 三角形を用いた定義② 座標平面を用いた定義...

木の高さをどうやって測る?

現代の便利なツールがないとしたら、実際にせっせと登って上からメジャーとかを垂らして測るのではないでしょうか?しかし、タンジェント(\(\tan\theta\))という概念を知っていればわざわざ木登りで危険を冒してまで測る必要はありません。

高さ \(y\) を測るために必要な情報は、見上げた時の角度 \(\theta\) とその物との距離 \(x\) です。簡単に図にしてみるとこのようになります。

絶望的に絵が下手くそでごめんなさい笑

\(\tan\theta=\displaystyle\frac{y}{x}\) より

 \(y=x\cdot\tan\theta\)

図形問題のポイント

図形問題を解く際に、問題をただ眺めていても何をすれば良いのかは見えてきません。重要なことは、問題文から情報を抜き出し、図にしてみることです。そうすれば、何をすればいいのかが少しずつ見えてきます。

木の高さを求める問題

目の高さが \(1.5\) m の人が、平地に立っている木の高さを知るために、木の前方の地点 \(A\) から測った木の頂点の仰角が \(30^\circ\)、\(A\) から木に向かって \(10\) m 近づいた地点 \(B\) から測った仰角が \(45^\circ\) であった。木の高さを求めよ。

答案の例

f:id:smohisano:20210611214034p:plain

\(\triangle{ACD}\) において

\(\tan30^\circ=\displaystyle\frac{h}{10+x}\)
\(h=(10+x)\tan30^\circ\) (\(\tan30^\circ=\displaystyle\frac{1}{\sqrt{3}}\)) より \(h=\displaystyle\frac{10+x}{\sqrt{3}}\) \(\cdots\) ①

\(\triangle{BCD}\) において
\(\tan45^\circ=\displaystyle\frac{h}{x}\)
\(h=(x)\tan45^\circ\) (\(\tan45^\circ=1\)) より \(h=x\) \(\cdots\) ②

よって、\(\begin{cases}h=\displaystyle\frac{10+x}{\sqrt{3}}\cdots ①\\h=x\cdots ②\end{cases}\)

①より \(h=\displaystyle\frac{10+x}{\sqrt{3}}\)
\(h=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}+\frac{x}{\sqrt{3}}\)

②より \(h=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}+\frac{h}{\sqrt{3}}\)
\(h-\displaystyle\frac{h}{\sqrt{3}}=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}\)
\(\left(1-\displaystyle\frac{1}{\sqrt{3}}\right)h=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}\)
\(\left(\displaystyle\frac{\sqrt{3}-1}{\sqrt{3}}\right)h=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}\)

\(h=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}\cdot\left(\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{\sqrt{3}-1}\right)\)
 \(=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}-1}\)
 \(=\displaystyle\frac{10\sqrt{3}+10}{2}=5\sqrt{3}+5\)

木の高さを考慮すると、\(5\sqrt{3}+5+1.5=5\sqrt{3}+6.5\) (m)

解説

図を描くための情報を抜き出しましょう。

  1. 木の前方の地点 \(A\) から測った木の頂点の仰角が \(30^\circ\)
  2. \(A\) から木に向かって \(10\) m 近づいた地点 \(B\) から測った仰角が \(45^\circ\)

これらの情報を図に落とし込むと、

f:id:smohisano:20210611214034p:plain

※ 目の高さの \(1.5\) m は図から省いています。

三角比(\(\tan\theta\))で表そう。

\(\triangle{ACD}\) において

f:id:smohisano:20210611214824p:plain

\(\tan30^\circ=\displaystyle\frac{h}{10+x}\)

\(h=(10+x)\tan30^\circ\)
\(\tan30^\circ=\displaystyle\frac{1}{\sqrt{3}}\) より
\(h=\displaystyle\frac{10+x}{\sqrt{3}}\) \(\cdots\) ①

\(\triangle{BCD}\) において

f:id:smohisano:20210611214855p:plain

\(\tan45^\circ=\displaystyle\frac{h}{x}\)

\(h=(x)\tan45^\circ\)
\(\tan45^\circ=1\) より
\(h=x\) \(\cdots\) ②

①, ②を用いて、\(h\) を求めよう

\(\begin{cases}h=\displaystyle\frac{10+x}{\sqrt{3}}\\h=x\end{cases}\)

①より \(h=\displaystyle\frac{10+x}{\sqrt{3}}\)
\(h=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}+\frac{x}{\sqrt{3}}\)

②より \(h=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}+\frac{h}{\sqrt{3}}\)
整理すると、\(h-\displaystyle\frac{h}{\sqrt{3}}=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}\)
\(\left(1-\displaystyle\frac{1}{\sqrt{3}}\right)h=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}\)
\(\left(\displaystyle\frac{\sqrt{3}-1}{\sqrt{3}}\right)h=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}\)

\(h=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}}\cdot\left(\displaystyle\frac{\sqrt{3}}{\sqrt{3}-1}\right)\)
 \(=\displaystyle\frac{10}{\sqrt{3}-1}\)
 \(=\displaystyle\frac{10\sqrt{3}+10}{2}=5\sqrt{3}+5\)

木の高さを考慮すると、\(5\sqrt{3}+5+1.5=5\sqrt{3}+6.5\) (m)

おわりに

今回は、タンジェントを使って木の高さを測る問題でした。

問題文を見て図にするのが難しかったかもしれません。

一度図にできれば、問題の糸口が見つけられるはずです。

さいごまで記事を読んでいただきありがとうございました!

数学は、時間をかけて勉強すれば誰でも成績を上げられます!

しかし、時間には限りがあります。

アプリや塾/家庭講師など自分に合ったサポートを取り入れることで、限りある時間を効率的に使うことができます。

自走して学習が進められる人
日々の悩みを解決できるコーチング面談や日々の学習計画を見直せるサポートがおすすめです。

自走して学習が進められない人
毎週講師による授業をしっかり受けて、宿題を設定してもらうサポートがおすすめです。

>>

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメントはお気軽に♪

コメント一覧 (1件)

コメントする

目次